【実話】体を乗っ取られた園児のお話

怪談・不思議

 こんにちは。前世占い師の立花破月です。今日は私の夫のお話です。

 私の夫は3才の時に園児の体を乗っ取り、50代になりました。

ボクどうやって帰ってたっけ

 彼の最初の思い出は、幼稚園の砂場で遊んでいたときにみんなが帰るために動き始めた時だったそうです。

「ボク、どうやってここ(幼稚園)に来て、どうやって帰るんだっけ」

と疑問に思ったのが最初だとか。それからの記憶はいろいろと鮮明なのに、それ以前の記憶が全くない。と。

 それからの彼は、幼稚園のお遊戯会で全部覚えて話すナレーターを二年連続でやったり、と記憶力に特化。テストでは覚えた教科書を頭の中でめくって答えを探していたとか。

 そんな彼。どうして砂場で突然覚醒したのか。という長年の謎が30年以上ぶりにその幼稚園に行って解けました。

砂場で覚醒した彼のなぞとは

 幼稚園の砂場にいたのは、3才の時の彼。

 彼が覚醒してから30年以上その砂場に取り残されていた子供の魂がいました。

 今はその場所は砂場ではなくなっていましたが、それでもかつての砂場の場所で砂遊びをしている子供の魂。

 一緒に行っていた私は、その光景を見て悟りました。

 今私の隣にいる彼は、砂場で遊んでいた男の子の魂を体から追い出して、その体を乗っ取ったものだと。

「まだ砂場だった場所で遊んでるね。還るべき場所に還してあげよう」

 私は彼にそういうと、還る場所にいる者たちに頼んで幼子の魂を引き取ってもらいました。

 30年前にどうして彼は体を乗っ取られなければならなかったのか。

 それは彼が選ばれてしまったからでしょう。

 ただの人だったその魂を変質した今の魂に入れ替えたその意思が何者かはわかりませんが。

 運命の裏に暗躍する意思があるなら、多分その者の仕業なんでしょう。

 あるべき場所に帰った幼児の魂に平安がありますように。

 あなたのその体。本当に生まれた時からあなたのものですか?

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