こんにちは。前世占い師の立花破月です。
今日は前世に見た【死の瞬間】のお話をしたいと思います。
私は何度か死んでいますが、覚えている死は1つだけになります。
吸血鬼だった時代は、寝てるうちに退治されたので死の瞬間を覚えていないんです。
お姫様だった時は死とちょっと違うし・・・説明が難しいけれど。
なので、覚えている死は一つだけ。青い薔薇の騎士の護衛騎士だった時だけです。
その時は戦争に出たのですが、剣を捧げ永劫の忠誠を誓った主を失い自暴自棄になっていました。
彼を見殺した国を守る気もサラサラなかったですしね。
騎士が守るべきものを守れなかったとき、それは魂の死を意味します。剣を捧げ守ると誓ったのに。守れなかった。今も彼を失った時の瞬間は魂に焼き付いています。
そんな時期に戦争に行って勝てるわけがありません。
たくさんの自国の兵士と少しの敵国の兵士が死んだ砂漠の戦場で、生きているのは自分だけ。
死んだ相棒の騎士の亡骸を見下ろしたときに、自分の魂は完全に壊れてしまいました。
座り込んで、隠していた自害用のナイフで自分の首を一気に掻き切りました。血管が切り裂かれる感触。
黄色い砂に自分の血の赤が映えて綺麗で悲しかったのを覚えています。
死の瞬間の風景は何よりも美しく、一番心に残っています。
実娘も前世の死の瞬間の鮮やかさが悲しかったとか。
死の瞬間。それはろうそくの最後の炎が燃え上がるように、生が燃え上がる哀しい瞬間なのかもしれませんね。
この世の死の瞬間、あなたは何を思うのでしょう。
その死が見せる風景はとても美しいものかもしれませんね